◎日々のこと
2014.3.27 | “飾る”を愉しむ |
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“飾る”ことは、華美に飾り付けることではありません。
高価なオブジェを、これでもかと陳列することでもないように思います。
しつらえる・・・的なことでしょうか?。
季節を切り取り、想いをあらわすことでしょうか?
飾ることを考えるとき、そのノウハウよりも、大切なことはもっとあるように思います。
すっきりと整理され片付いた空間、
心のゆとり、家族への想い、お客様を迎えるこころ・・・
そして、できればそこにも少しの灯り。
飾るのは小さなコーナーでも十分です。
トイレや水回りなら、清涼感のあるものをさりげなく。
小さなグリーンなど、目にも爽やかです。
壁の全体のバランスをとりながら、複数なら、それを結ぶ三角形をどう描くか・・・
鏡の前は、後ろからも綺麗に見えるように、後ろ姿に注意して。
鏡に映り込み、そのボリュームが2倍になります。
収納家具のうえの空間も、ちょっとした床の間感覚でしつらえることができます。
絵の額をどう飾るか・・・グルーピングやフレームや額装のことなどなど。
そのお話はまた少しずつ書いていければと思います。
インテリア設計するとき・・・動線について検討し、内装計画、家具配置、照明計画、
いろんな角度から練っていく工程の中で、
住まい手が、心遊ばせることができる仕掛けをさりげなく準備することも、
インテリアデザインの大切な仕事だと思います。
綺麗に“飾る”のではなく、『想い』をさりげなくしつらえ“飾る”ことができれば素敵ですね。
ちなみに、今日の我が家の春の窓辺はこんな感じです。
(後ろには、桜の色にところどころ彩られた松山城が見えています)