◎日々のこと
2014.3.29 | “透”を愉しむこと |
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“透かす”を愉しむこと、いろいろあります。
木々の葉が重なると濃く、透かすとなんて柔らかな癒される緑。
インテリアなら、たとえばランプシェード。
写真のものは磁器です。(うつわや良さんにて)
磁器は灯りを消してもそのままで綺麗です。
ほっと灯りがともされると、また表情が変わり素敵です。
( デザイン INGO MAURER)
これは和紙。これもまたそれだけでオブジェ。
とても美しい姿です。
灯りがつくと、重なりの妙が、素晴らしいです。
そして、布もまた。透け感の柄レース。無地のドレープ生地と重ねても面白いですね。
後ろからの灯りに、また表情がかわります。(うつわや良様にて)
明かりや灯りと一緒に、素材を“透かし”愉しみたいですね。
住まいの中で、内と外をつなぐ“透かす”愉しみもあります。
たとえば格子。奥の姿が見え隠れして、流れとか移ろいとか感じさせてくれます。
それがコンクリートの壁だったらどうか・・・。
音や視線、セキュリティ、温熱環境・・・確かに良いところはたくさんあります。
でも・・・おもしろみにかける・・・風情にかける・・・そう思うのは私だけでしょうか?
ゆるりと繋ぐ、そんな遊びのある“透かし”。
気配が感じられ、人の住まいのあたたかさが、街を作っている・・・
きっと日本建築の要素の中に、そんな美学が、ずっと前からあるように思います。
“透かす”を愉しむことも、奥が深いですね。