◎日々のこと
2015.6.25 | 時を経てもなお ー襖紙・唐長ー |
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建築士の会報に、『しつらひ』について記事を書かせていただいています。
全部で10回の連載です。あと残り5回、半分となりました。
建具。襖、和紙、模様と装飾・・・そんなテーマの取材のため重信の実家を訪ねました。
綺麗です。憧れの唐長の襖紙。
雲母のキラめき。明るさを抑えた部屋に浮かぶのです。
一面の梅。その連続の空間。古典でありモダン。
時を経て、変わらない美。
時を経て、さらに深まる美。
和紙は年月を重ね、地の紙色は濃い茶色にしっとり進化します。
なんとモダンな模様。粋な装飾。
版木で、手仕事で一枚一枚仕上がられた上質な襖紙。
その魅力は決して衰えないのです。
灯りに、明かりに、その表情を変えます。
日本の美は、深いです。
建具としての襖は、仕切りの美学で、暮らしを彩ってくれます。