◎日々のこと
2018.2.23 | 母のこと |
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昨年夏、母がラクナ脳梗塞で入院しました。
2週間の急性期リハビリ、4か月ほどの回復期リハビリ。
神経内科の先生、看護士、理学療法士、作業療法士の皆様に支えられました。
そして地域介護連携のご担当者、経験豊富なケアマネージャーの方々に見守られ、
91歳の母は、生活リハビリを継続しながら、自宅に戻り、昨年末からいまも独居生活がんばっています。
実家を改装したのは、14年前でした。
母が一人で生活できるよう、段差解消し、床暖房を整えました。
お風呂やトイレ、キッチンも安心して日々の生活を楽しめるように。
動線もコンパクトにまとめ、車いすでも移動できる空間に。
介護色を出し過ぎず、さりげなく・・・と準備だけしていたつもりです。
退院。慣れた住まいに帰る『喜び』と『不安』は同時に感じます。
どうしてもしかたのない身体の変化に、不安もいっぱになったり、大丈夫だという自信も揺らいだり・・・。
そんな気持ちがいったりきたり。
娘として、住環境に関わるものとして、母の環境について考え、取り組んでいる間に、
いろいろな気づきをいただきました。
年齢を重ねることは、衰える悲しさや不安はあるけれど、
これまでの人生に、しっかりプライドを持ち続けることの大切さ。
腹をくくって、自分を受け入れる強さ。
これからの生活も楽しもうとする強さ。
そんな気持ちを応援し、一緒に楽しもうと寄り添うべき家族。
『住まい』はその道具。
状況、状態によって臨機応変に整え、支える器です。
私の一歩前を行く母に、勉強させていただいています。