インテリアデザイン  ATELIER SOU ( アトリエ ソウ )

◎日々のこと


2018.9.6
インテリアリノベーション(1)

4月からお打合せくださっていたマンションご改装工事が8月末に仕上がりました。

   

(左:ビフォー 右:アフター)


(上:ビフォー)

以前、天井パネルのなかに青白い光色の蛍光ランプが入っていました。

パネルの天井関節照明は、それはそれで明るく、開放感がありますが、

お客様のご希望のイメージと合わず、『寛ぎ』や『風格』をプラス出来ればと思いました。


(上;アフター)

パネルを取り外し、折り上げ天井に。

中央にシャンデリアを取付け、光の印影により落ち着いた華やかな感じに。


ニッチも玄関正面に浅めにしつらえられていましたが、飾るものの大きさを制限してしまうため、

ニッチを撤去しすっきりとした引き面に。

SW(ニッチ用ダウンライト)も位置をずらしました。

魅せる壁には、SWは出来るだけ排除(コンセントも同様です)したいものです。


   

(左:ビフォー 右:アフター)

玄関からリビングへの廊下壁には、お客様の屏風を埋め込むように下地ボード厚みを調整し、

額縁を特注細工、綺麗に取り付けられました。

・・・艶やかなこと!

その場の空気を変えてしまう本物の威力、『美』の力にはっとします。

その屏風を生かすためにも、『御開きの』ぱぁっと明るすぎる照明は問題でした。

ダウンライトの位置を屏風の中央に配置し直しました。

何を照らすのか、どこを照らすのか?大切なことです。

屏風を守るためにアクリルでカバーすることもありますが、

今回はより自然な形で屏風をご覧になられたいとのこと。

アクリルの反射もなく、屏風はしっとり、艶やかに壁を彩っています。


インテリア計画に必要なのは、家具やカーテンや照明器具のメンバー選びだけではありません。

壁の仕上げ、光の計画、視線の計画、動線やものの計画・・・

そして何より、お客様がなにを大切にしていらっしゃるかを探ることです。

安らぎを感じていただくこと、元気に生き生きと暮らしていただくこと、

N様のインテリアリノベーション計画も、そんなことを大切にして進められました。



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