インテリアデザイン  ATELIER SOU ( アトリエ ソウ )

◎日々のこと


2018.10.8
T様邸リノベーション(3)

キッチンは暮らしの中心にあって、『食べる』を作る、『愉しみ』の作業の場所です。

トントンと軽快な包丁の音。

勢いよく炒める音。コトコトと靜かに煮込む音。

立ち上る湯気、広がる香り・・・美味しい景色です。


T様も、キッチンを大切にお考えでした。

使い勝手と汚れのストレスが小さいこと。

加熱調理機はIH、換気扇はお掃除しやすい優れものです。

シンクも使いやすく、つなぎ目がないため、汚れにくい。

ストレスがなく、メンテナンスの良いキッチンは豊かな時間を生み出します。


キッチンには十分なコンセントを準備しました。

家電カウンタ―の壁にはもちろんのこと、シンク側にも、ブラインダーなどのためのコンセント。

必要な場所にあるということ。コンセントもインテリア設計の大切なことです。

料理がスムーズにできるキッチン。

片付けが楽にできるキッチン。

作る人にも食べる人にも、美味しい時間と笑顔が増えます。

『楽できる』って、『楽しい時間をつくる』ってことですね。


キッチンは沢山のものが混在します。

食材、調理器具、食器、家電・・・

和風・洋風・中華で、お鍋や食器も違いますし、珈琲・お菓子作りの道具など、暮らし方それぞれ、収納量も種類も様々。

『モノ』が出しやすく、しまいやすい定位置にあること・・・使い勝手、収納の量と質が大切です。



手元を隠すようにデザインされたダイニング側収納。

中央はオープン棚で。中にはコンセントも準備されています。

手前両側は引き戸。奥行の違う収納となっています。


ダイニング側収納とキッチン背面収納は、同じ面材で特注されました。


ゴミ箱場所のオープンスペースも確保。

ゴミはうっかりその存在を忘れがちですが、絶対に必要。キャスターで引き出せるといいですね。



T様邸では、ユーティリティ部分(ホームキーピングヤード)が増築されました。

採光を取りながら、キッチンから引き戸で繋がれました。



洗濯機、手洗いシンク、掃除道具、ちょっとした物干しコーナー、そのポール。

窓や勝手口から、3面採風を確保しています。

一部の壁はマグネットボードに。

お客様が、市販の便利なツールで後々工夫出来ます。

そんな工夫、アイデアも、作業の楽しみです。

ちょこっと何かを片付けられる収納スペース・・・あると嬉しいですね。

家事のバックヤード空間は、ストックの機能も加わり、

小さなスペースですが、素敵に暮らすには必要な空間だと思います。



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