◎日々のこと
2021.4.3 | H様邸 仕上がりのこと(1) |
---|
桜吹雪のころ、H様邸お引き渡しとなりました。
玄関ホールは折り上げ天井+間接照明、調光で変化する灯りとしました。
額絵の場所に灯りを落とし、その灯りが玄関ホールや廊下を彩ります。
灯りによって奥行きを感じられます。
ギャラリーとしての玄関ホールは、絵やオブジェの仕上げを待っています。
L.D.K.の扉。
建具はその位置も変え、親子扉に。
L型キッチンからI型キッチンに。位置も変更しています。
給排水配管処理は造作家具の中で、問題なく仕上がっています。
キッチンは大きな窓の方向に向け、キッチンに立った視線の先はのびやかに広がります。
奥様のご希望は、「閉鎖的でないキッチン」。
料理する家具として、リビングに馴染んで暮らしの中に「ある」・・・そんなキッチンになりました。
TV背面は石のタイルです。
3cmの細長いタイル状のものを1本1本丁寧に貼っています。
こころが少しでも静かになられますように、そこにまた灯りを重ねます。
「和室はオープンな形で残したい」・・・そんなH様のご希望に応えて、
梁の大きな下がりを、あえて軽い間仕切りと感じるように和室コーナーを設けました。
畳コーナーは38㎝ ほど床から上がっています。
畳の下は収納として全部使えます。
畳コーナーのアクセントクロスはトミタ HANA V から TH-3828 をご提案しました。
日本人の美意識に響く趣のある壁紙です。
モダンなデザインの中に自然の美しさを感じさせてくれます。
陰影礼賛・・・小さなかすかな光に照らされた壁の美しさが凛とした空間を作ります。
壁には、収納家具。面材は他の造作家具と統一しています。
後々、畳コーナーが書斎や子供部屋になっても、取り外して置き家具として長くお使いいただけるよう
計画しました。