◎日々のこと
| 2024.9.20 | しつらひ の風景(1) |
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「しつらひ」には、“エコ”とか“性能”や“効率”とはまた違う、
ひとのこころと深く関わる“うるおい”や“感動”といった役割があります。
残念なことに、最近「和室」の部屋ごと、日本の住まいには少なくなっています。
「しつらひ」、襖紙や畳縁などの装飾性について。
襖紙。 版木で一枚一枚の手仕事で刷られた襖紙はなんとも綺麗。
実家の襖の写真です。
京都に暮らしていた義父の好みで、唐長さんの唐紙が貼られていました。
雲母のキラめき。 明るさを抑えた部屋に、一面の梅が浮かびます。
古典であり、モダン。 大胆。
文字通り“花”の“華”があります。
時を経て変わらない美、時を経てさらに深まる美がそこにありました。

和紙は年月を重ね、地の紙色は濃い茶色にしっとり進化します。
明かりに、灯りに、光によって、唐紙はその表情を変えます。
そんな襖紙は、建具という仕切りの美学で、暮らしを彩ってくれます。


